猫の肥満
肥満になると健康上の弊害が起きやすくなり、いろいろな猫の病気を誘発してしまう可能性があります。愛猫に元気で長生きしてもらうためには、まずは肥満かどうかを正しく理解することが重要です。
一般的な猫の適正体重はオス・メスともに3〜5kgくらいで、犬のように品種による個体差はそれほどありません。ですので、ほとんど猫がこの適正体重の範囲に入り、体重が6.5kgを超えたら肥満だと言われています。
猫の太り方の特徴は、お腹に脂肪がついて腰のまわりが丸くなります。お腹がたるんできたら、皮下脂肪がつき始めているので要注意です。また、顔や頭は小さいままで体に脂肪がつきやすく、特に長毛種は見た目ではわかりにくいので、ときどきボディチェックをしてみましょう。
肥満の原因は食べ過ぎや運動不足の他にも、避妊、去勢手術によるホルモン分泌の減少が影響することもあります。また高齢の猫は基礎代謝率が低下し、不活発になってしまいますので太りやすくなります。
日本のペットの3割以上が肥満と言われています。猫は2歳を超えると基礎代謝率がどんどん低下していくので、1歳を超えたら肥満予防を考慮した方が良いでしょう。また、歳をとるごとに食事の好みが固定し、変更しづらくなってしまいます。肥満改善は長期戦になりますので、肥満予防計画は若いうちから早めに行うと良いでしょう。