猫の熱中症
猫は暖かい場所を好みますが、長時間直射日光にさらされてしまうと猫でも熱中症になってしまいます。熱中症になると呼吸が苦しくなり、口を開けてゼーゼーと荒く呼吸をします。
熱中症が起こりえるケースとして、高温の季節で室温が高くなっている車内などで密閉状態にあるときや、直射日光を浴びやすい場所に閉じ込めてしまっていたりなどが考えられます。また、ストレスによって誘発されることもあります。
熱中症には主に熱痙攣と熱疲労、熱射病の3つがあります。
熱痙攣は水分の過剰補給により血液の塩分が薄くなり、塩分が不足して生じてしまう脱水症状による筋肉の痙攣で、熱疲労は水分と塩分の両方とも不足してしまう状態で嘔吐や痙攣が見られ、意識障害は起きません。
そして熱中症の中でも、熱射病は最も重症な状態です。体温が異常に高くなり体温の調節が出来なくなる状態です。熱痙攣と熱疲労は早い段階で適切な治療をすることで命に別状はありません。熱疲労は放置した場合は熱射病へ移行する可能性があるため、注意が必要です。熱射病は非常に危険な状態で救命率も非常に低くなります。
対処法はまず体温を下げることが重要です。猫を涼しい場所に移動し、冷やしたタオルで体を包んであげましょう。ほとんどの場合は前記の処置で落ち着きます。ただ、体温と血圧に異常があり続ける場合は点滴や他の内科的治療を行うこともあります。