病気について、詳しくご説明ご紹介します。
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耳・鼻・口の病名と症状
耳の症状
- 耳血腫
- 耳血腫になると、耳介内の血管が破れて、皮膚と軟骨の間に血様液が蓄積して腫れ上がります。血管の破壊は、頭を強く振ったり耳を掻いたりする事により起こると考えられます。症状がこじれると耳介軟骨が変性して、耳全体が萎縮してしまいます。耳の形が変形してカリフラワー状の外観となり元の状態に戻らなくなります。
- 外耳炎
- 外耳道(耳の入り口〜鼓膜の間)が細菌感染により炎症を起こしたものを外耳炎といいます。耳アカが溜まることによってダニが繁殖したり細菌が繁殖したりすることによっておこります。また、引っかき傷からも発症します。強いかゆみをともなうため、しきりに頭を振ったり、耳を家具や柱にこすりつけたり、後ろ足で引っかいたりします。進行すると、外耳道を切除しなければならなくなります。
- 中耳炎
- 耳の奥、鼓膜の内側の中耳に炎症が起き運動失調などが起きます。かゆみより痛みの方が強いので、首をかたむけて歩いたり、首を振るような仕草が見られます。ひどくなると炎症によって患部が化膿したり平衡感覚が失われ、ふらついたり、立てなくなったりします。
- 耳ダニ症(耳疥癬)
- 耳ダニ症はミミヒゼンダニというダニが外耳道に寄生して発症します。耳をかゆがる、しきりに頭を振る、耳に物をこすりつけるといった症状が現れます。耳を覗くとチョコレート色の耳垢とダニが沢山付いています。耳ダニ感染症は外耳炎を引き起こす大きな要因にもなります。
鼻の症状
- 鼻炎
- 猫が鼻炎になると、初期症状として、鼻水を出し、くしゃみをするようになります。症状が進行すると頻繁にくしゃみをし、鼻が詰まってきます。呼吸が苦しくなり口で呼吸したり呼吸自体がとても速くなったりします。原因は細菌やウイルスの感染がほとんどです。
- 副鼻腔炎
- 副鼻腔炎になると、鼻水や鼻づまりで呼吸が荒くなります。鼻が効かないため食欲も低下し、元気がなくなります。ひどくなると、鼻すじが腫れて熱をもったり鼻水に血が混じったりすることがあります。鼻炎が長びいたり重くなると副鼻腔炎を引き起こす可能性が高くなります。
- 咽頭炎・扁桃炎
- 咽頭が炎症を起こしている状態を咽頭炎といいます。症状は発熱や鳴き声のかすれです。また咽頭よりさらに奥の両側の扁桃が炎症を起こしている状態を扁桃炎といいます。どちらも細菌やウイルスに感染することによって発症します。主な症状は発熱・のどの痛み・食欲減退などです。
口の症状
- 歯周病
- 歯周病はほとんどの老猫に見られます。多発部位は前歯と臼歯で、特に前歯は早い段階に抜けてしまいます。口が痛くて食べようとしても食べれない、食べる時に音がする、口が臭いなどの症状がみられます。堅いものが食べられなくなったり、食欲が低下して元気もなくなります。歯ぐきの炎症が進行すると歯肉炎から歯周炎へ移行します。さらに、炎症した部分から細菌が侵入すると、ほかの病気を引き起こすことがあります。
- 口内炎
- 口内炎になると、知覚過敏や痛みのためよだれが出たり、口臭が強くなるほか、食欲の減退や、出血などの症状がみられます。放置すると脱水や貧血、栄養障害で体が衰弱してしまいます。
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