猫の平常時
猫の健康状態を知るうえで、体温、心拍数、呼吸数は大事な要点であり、猫の病気にいち早く気づいてあげるためにも、平常の状態を知っておく必要があります。
まず体温の測り方ですが、ペット専用の体温計ではなく人間用の体温計でも代用することができます。その際は体温計にワセリンなどを塗って滑りやすくし、肛門に2〜3cm入れて測ります。猫の平熱は38〜39℃で、熱があるときは体全体や耳の付け根が特に熱く感じられます。40℃になると元気がなくなり、41℃を超えてしまうと危険ですので早めに病院に連れて行きましょう。
次に心拍数の測り方ですが、後ろ足の付け根の内側に中指をあてて、動脈をさぐります。または、心臓に耳をつけ鼓動を聞ききます。猫の平均的な心拍数は1分間に110〜220拍くらいですが、リラックスしているときの心拍数は少なかったり、興奮しているときは多かったりと状況によって異なります。
最後に呼吸数ですが、寝転がっているときに、お腹の上下の動きを数えます。呼吸数は1分間に20〜30回なら正常です。このとき呼吸数が50回以上の場合は異常とされており、このような場合、口を開けて呼吸をしている状態になっている可能性が高いです。猫は犬と違い、よほど暑いか、ひどく興奮でもしていないと開口呼吸をしません。ずっとその状態が続くなら病院へ連れて行きましょう。
猫は、これらの行為が健康管理のためとは理解してくれず、協力的な態度は示さないと思われますが、機嫌の良さそうなときを見計らって、愛猫の平常な数値を知っておくと良いでしょう。