猫ひっかき病
猫ひっかき病は、猫にひっかかれたり咬まれたりすることで人間が発病する病気です。この猫の病気は、咬んだ猫のほとんどは無症状で、感染した人の症状には個人差があります。
病原体はバルトネラ菌という細菌で、主に子猫に多く発症します。ノミの糞中の細菌が、毛づくろいなどによって猫の口腔や爪に定着し、傷口をなめたり、ひっかいたり、咬んだりすることで猫同士あるいは人への感染が起こります。
一般的には、感染してから3日〜2週間後に傷口が腫れ、リンパ節の腫れや発熱などが起こり、体がだるくなったりするような症状が見られることもあります。この症状は自然に治ってしまうことが多いのですが、腫れが1年以上続いて病気が長期化したり、化膿することもあります。場合によっては髄膜炎や脳炎、免疫力が低下した人であれば入院が必要になるなど重症の例もあります。
もし傷を負ったら、石鹸をつけて傷口をよく洗い流し、ヨードチンキやイソジンで消毒をするようにします。たかがひっかき傷と甘く考えてしまいがちですが、体の異常を感じるようになることも大いに考えられますので、その場合は病院へ行き、猫にひっかかれたことをきちんと伝えましょう。
ペットの予防策としては、普段から爪は切っておくようし、媒体となるノミの駆除も重要です。